アトランティスの神話と現実

その中で、作家であり研究者である著者のエルネスト・バロン氏は、伝承や物語の歴史的な調査と、人類学、言語学、民族学、地質学上のデータや現存する事実を通して、議論の余地のないアトランティスの現実を証言する、無数の証拠からなる総合的な資料を提供している。

第一部では、プラトンの教え、巨人についての物語と発見、古代の地図、スペインやヨーロッパ、アメリカで見つかっている遺跡等の理解へと私たちを導く。そうして、この古い文明に関わる信じられない謎を紹介している。ビミニの謎、バミューダ三角海域とそこで発生する奇妙な現象等は、いまだに科学者達が解決できていない謎である。

この作品の第二部では、当時の人々の偉大さについて、その進歩した高度な技術の実際の証拠と共に、しっかりとした資料で裏付けられた網羅的な叙述を行っている。例えば、原子力の照明（白い明かり）等、様々なデータや偉大な研究者達の未発表の証言が記されている。

最後に第三部では、この偉大な文明の終末とその破局の原因について言及している。これは、大洪水の物語のような多くの様々な伝承を、洋の東西を問わず集めたものである。これら全ては、最終的にこの現代文明の起源を私たちに理解させ、かの民族が現代の人類に残したメッセージを伝えている。